かつて特定の宗教に対して失礼な絵をかいて話題になった人が亡くなりました。
死してなお面倒。
日本語ではこの人はしばしば「芸術家」って書かれるけど、そんなわけないだろ、芸術家ってどういう定義なんだよ、と「芸術家」を見るたびにけっこう立腹している。
日本語で「芸術家」と言う場合は、専門教育を受けただけではなく、ものが売れ、あるいは自分で売らなくてもその人の作品の二次市場があり、あるいはなくてもまともな職業集団のメンバーである(あるいはリストに「無所属」と載ることによって、芸術家集団にいることがわかる)、みたいな何かが必要なのではないだろうか。でないと、アールブリュット的なものの定義との関係がややこしくなる気がする。この人はマス?メディアのセンスの人だよね。風刺画の定義以上に自己内の偏向が強かったのか、その地の空気をとらえたのか。構成要素はわからないけど。
カートゥーニストという職業を日本語にしづらいのが問題なのかもしれないけど、芸術家よりは「作家」あるいは「ジャーナリスト」の一種に分類するものなんじゃないかなーと常々思っている。あるいはその通訳。つか国税的には文筆業だろうよ。メディアはなぜ「芸術家」にすることに決めたのだろうか。
日本では、現代芸術は不快なものであり、不快なものを堂々と持ってくる奴が自称芸術家なら、それは芸術家なんだろう、みたいなことになってる気がする。芸術家に失礼だから改めるべきだ。