中村吉右衛門さんが他界されました。
劇場で何度も拝見した、大好きな役者さん。
当たり役がいくつも挙がっているけど、自分がいちばん「あぁぁやっぱり吉右衛門さんすごい・・・」と思ったのは、実は籠鶴瓶である。
いつもすごいんだけど、勘三郎さん(当時は勘九郎だったかも)で観ていた記憶がまだ鮮明だったからか、ものすごく自分の中に残ったお芝居だった。まさしく歌舞伎だった。
いちばん「キャーすてきー!」と思ったのは石川五右衛門(初役のときしか伺えてません)。3階席を取ったので、あれが物理的に最も近かった瞬間である(って言われてもねぇ)。女暫の舞台番さんも素敵だった。
しゅんかんと打つと「俊寛」と出るこの忠義。いつ打ったのか覚えてない。よけいに泣ける。PCの中に誰かいるのか。
これも有名ですね。
籠鶴瓶。歌舞伎座で見たと思うんだけど、これは新橋演舞場のポスター。通しだったらしい。。。
吉右衛門さんを感じた最新の記憶は、国立劇場で見た菊之助さんの明智光秀。終演後しばらくみんなで拍手していたぐらいで、ものすごくいい舞台だった。とてもとてもよかった。客席からのメッセージが吉右衛門さんにも伝わっているといいなと思う。
たとえ舞台を拝見できなくても、いつかお正月の歌舞伎の中継の解説とかで、みんなとご一緒いただけると、うれしいなぁ、と思っていました。
それにしても。あの世で誰かが77歳劇団を作っているのだろうか。。。